メンテナンスReport

A-bikeのパンク修理

最終更新日 2008年 9月 21日 (日)(コトあるごとに更新中)

Goodsのページの続編です。

A-bikeのパンク修理は慣れるまでは結構大変です。しかしコツをつかんでしまえば、結構簡単に修理できるようになります。タイヤが小さいので普通の自転車のパンク修理よりも取り扱いが楽なほどです。
そこでパンク修理のノウハウをまとめてみました。

ここでは後輪を例にしていますが、前輪は車輪を外す方法が異なるだけです。

まず準備するもの。
13mmのボルトに対応したレンチを2本。
2.5mmの六角レンチ。
タイヤレバーと、一般的なタイヤ修理セット(パッチとか、ゴムのりとか)。
そして絶対あると便利なのが、タイヤビードワックス(写真)。これがあるか無いかで作業性が全然違います。東急ハンズ渋谷店で購入しました。バイク店で売っているらしいです。
あと、ガムテープ。使いませんが、あると便利です(後述)。
マニュアルにもありますが、修理は折り畳んだ状態で行います。ブレーキワイヤに余裕をもたせるためです。

まず、左右のボルトを手で回せる程度にまでゆるめておきます。
マニュアルには最初にブレーキバンドを外すように書かれていますが、そうするとボルトをゆるめる時にブレーキバンドが邪魔になることがあります。そこであらかじめボルトをゆるめておいたほうがいいでしょう。
最初はかなり固いです。スパナ2本で両側からゆるめる必要があります(写真では片側ですが)。片方(ブレーキバンドがある側)は逆ネジなので、片方をゆるめようとすると反対側は締められることになります。しかしこれを何度か繰り返せば、あとはタイヤを手で持てば緩められるようになります。

ボルトを充分に緩めたらブレーキバンド固定のネジ2ヶ所を外します。
ブレーキバンドを外します。写真のようにブレーキバンドを45度くらいの斜めに持ち上げると簡単に外すことができます。

ブレーキバンドを外したら、ボルトを完全に外します。

本体から車輪を外します。これが慣れないと結構難しいです。
ポイントは、本体の下に位置する部分に切り欠き(写真の赤い線の部分)があるので、そこを通すことです(反対側にもあります)。すると本体フレームをあまり広げることなく外すことができます。
こんな感じ。ここからシャフトを通して車輪を外します。
シャフトが完全に出たらチェーンを少し引っ張って外します。
これで完全に車輪を外すことができます。
空気が残っているようであれば空気を抜き、ホイールとタイヤとの間にタイヤビードワックスを塗ります。これがあるとタイヤを外す工程がとても楽になります。
隙間がせまく、付属のスポンジでは塗りにくいので、タイヤレバー等の細いものに雑巾を巻き付け、そこにワックスを塗布して摺り込むようにするといいでしょう。
あとはタイヤレバーを使ってタイヤを外します。ビードワックスを使っていればかなり簡単に外すことができます。
タイヤの片側がホイールから外せたら、口金部分をホイールの穴から抜きます。
抜いたら、口金の向きをホイールにメモしておくと装着するときに間違えないでいいかも…。
ホイールとタイヤの隙間からチューブを引き出します。タイヤをホイールから完全に外さなくても(片側だけ外すだけで)チューブを取り出すことは可能です。

取り出せたら、普通にパンクの修理をするか、または新しいチューブを装着します。

新品、または修理済みのチューブをタイヤ内のおさめたら、難関、タイヤをホイールにはめる工程です。
しかしこれもビードワックスがあればかなり簡単になります
装着時にホイールとタイヤが接する部分、つまりホイールの外側にも塗っておきます。

これが無いと「本当に装着できるのか?」と疑いたくなるくらい、非常に難しくなります。最初はワックス無しでやりましたが、この装着だけで2時間くらいかかってしまいました。

装着時にちょうどいい台となるものがガムテープです。
ガムテープの芯の穴の径がブレーキホイールよりも少し大きめなので、安定して車輪を置くことができるようになります。
(写真は既にタイヤがホイールに装着された状態です)
台(ガムテープ)の上に車輪を置き、まずタイヤの手前の部分をホイールに押し込んでホイールの中におさめます。あとは両手で体重をかけ、手前から奥に向かってグッと押し込んでいきます。ワックスが塗布されていれば簡単にスルリと入ってくれます。

装着できたら、車輪を本体に装着する前に空気を入れ、空気のもれが無いか最終確認するといいでしょう。

車輪は取り外した逆の手順で本体に装着します。ただし最後のブレーキバンドの取り付けは、ネジを仮止めだけにしておきます。というのは、この取り付けには結構遊びがあるため、取り付け位置によってはブレーキをかけていない状態でもブレーキバンドがブレーキホイールに接してしまうことがあるからです。この状態で走行すると重いだけでなく、ブレーキバンドを痛める事になると思われます。

ブレーキバンドを仮止めしたら本体をゆっくりと伸ばして組み立てます。組み立てた状態で、ブレーキバンドがブレーキホイールに接しない位置になるようにブレーキバンドを動かしながら、ブレーキバンドのネジを締めて固定します。
写真は悪い例。緑で囲った部分でブレーキバンドがブレーキホイールに接してます。

正しい位置でブレーキバンドを固定したのが右の写真。ブレーキバンドとの間に全周にわたって隙間があります。この状態でタイヤを回し、抵抗なく軽く回ることを確認します。

これで完了。


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