買っちゃったReport

T-FAL VITESSE

最終更新日 2010年02月20日 (コトあるごとに更新中)

購入後・実際に使ってみての素直なレポートのシリーズ
T-FALの電気ポット、VITESSEです。

はじめに

もう長いこと、サンヨーの電気ポットを使ってきましたが、だいぶガタがきました。ってときに某blogを見て、更新するならこんなタイプかな、と思って購入したのがVITESSE。
基本的に保温性能を持たず、使うだけ沸かすというタイプのものです。ということで「すぐ沸く」が最大のメリットです。
様々な容量がありましたが、やはり「使うだけ沸かす」というポリシーからか、他の(保温機能のある)電気ポットに比べると容量は小さいです。が、その中でも大きめ(1.7リットル)のVITESSEを購入。理由は、「入り口が大きく開くので内部の清掃がやりやすそう」という事です。

1st Impression

電気ポットによくある、マグネット式のコネクタでコードを接続するというタイプではなく、いわゆるコードレスのアイロンみたいな形式。電源コードのついたプレートに本体を載せて使います。プレートと本体は向きを問わないので着脱はとても簡単。本体にコードが無く、注ぐ時はポットだけなので良いです。

「カップ1杯が50秒で沸く」とのコピーですが、こんな事を書かれるとやってみたくなるものです。今まで使っていたサンヨーのものは最低限必要な容量がありカップ1杯分だけという小容量を沸かすことはできなかったのですが、これはカップ1杯でも使えそうなのでまずやってみました。200mlだけ入れてスイッチON。ちょっとすると、いきなり「ゴ~」っと音を立てて、いかにもハイパワーでお湯を沸かしているぞという雰囲気。そしてホントに50秒後、中は完全に沸騰しました。しかしセンサーはちょっと甘いようで、それから10秒くらい経過してからスイッチが自動OFF。カップ1杯50秒は嘘ではありませんでした。忙しい朝にはうれしいです。

スイッチはハンドル上部にあり、シーソー式にON/OFFが物理的にわかるようになっています。さらに本体下にはON時のインジケーターもあります。沸騰すると、またはプレートから本体を外すと自動的にOFFになりますが、その時シーソー式のスイッチもきちんと(物理的に)OFFの位置に戻ってくれるのがなかなか良いです。最近の電気ポットにあるような、ストロークの小さいタクトスイッチよりもわかりやすくて良いです。

ベンチマーク

さて、やってみたくなるのがベンチマークテスト。
というわけで、今まで使っていたサンヨーのポットと比較してみました。
常温の水500mlを沸かし、そのまま放置した場合の温度変化です。サンヨーのポットは保温機能(ポット自体が断熱構造になっているのではなく、電気で保温するタイプ)がありますが、T-FALにはありません。ということで、どのくらいの時間まで「飲み頃」なのか、という事も気になります。

初期の温度は22度位、室温も同じくらいです。なんだか面倒になったのでサンヨーは途中で計測をやめてしまいましたが、概ね90度位で保温されるのではないかと思います。
さすがにT-FALの立ち上がり特性は見事。2分30秒で沸騰しました。あとはだらだらと温度が下がります。対してサンヨーは沸騰までせず、7分43秒、93.4度で沸かすモードから保温モードに切り替わりました。
このあと、このお湯をどう使うかにもよるでしょうけど、まぁ、遅くても沸騰後5分以内には使ったほうがいい、という感じかな、ってとこでしょうか。

省エネか?

使うだけ沸かすから省エネにもなる…なんて言われているけど、それが本当なのか、そして使う以上に沸かしてしまったらどれだけ無駄なのか…実運用を想定してちょっと検証。
前程シチュエーションとして「1時間に3杯のお茶を飲む」としましょうか。1回あたり200ml。サンヨーは最低容量があるので、キリのいいところでイニシャル容量は1リットルにしました。両者これを沸かして、沸いたところで200ml使用。その後、サンヨーは沸いた後は保温状態にし、沸かしはじめから30分後、60分後に200ml使用し、トータルの電力を測定(実質、60分後の使用は無関係)。T-FALは沸かしはじめから30分後に再沸騰して200ml使用、60分後に再沸騰。これをエコワットにて測定してみました。

結果はいかに。

サンヨー T-FAL
沸かし終わり後の消費電力 0.08kWh 0.10kWh
30分後の消費電力 0.08kWh 0.13kWh
60分後の消費電力 0.09kWh 0.16kWh

T-FALのほうが消費電力が大きくなりました。沸かして冷まして使う時にまた沸かすなんて当然無駄であり、さらにT-FALのほうが沸かす温度が高いので当然と言えば当然です。では逆に、使うだけ沸かした場合はどうでしょうか。 T-FALで、200mlを3回、さらに600mlを1回沸かす時の電力を計ってみました。

200mlを3回の場合

累計消費電力
1回目 0.02kWh
2回目 0.04kWh
3回目 0.07kWh

600mlを1回の場合

累計消費電力
1回目 0.06kWh

実際に計測した電力量が小さいので数字の分解能・誤差もあり、もちろん沸かした量のトータルが600mlなので上の1リットルという条件とは異なりますが、特にT-FALの場合は保温性能が無いので、余計に沸かしてしまうことが大きな無駄になるという事は明確。
ってことで結論としては、当然と言えば当然だけど、「無駄な湯はわかさない」という事が一番。で、T-FALのメリットは、使いたいだけの少量を、カップ1杯だけを沸かすことが出来るということでしょうか。そしてこれがとにかく速いってのが良いです。
逆に言えば、例えばボディを断熱構造とかにして保温性能を持たせれば、さらに使いやすくなると思うのだが…。

ま、「すぐ沸く」のは嬉しい。満足。


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