Blueな気分

*index*

はじめに

モニタを正しく調整してみる

プリンタのプロファイルをいじる

(1)プロファイルの確認

(2)実際にいじってみる

(3)プロファイルを選択できるようにする

モニタのプロファイルをいじる

(1)どういう色で見たいか

(2)プロファイルを確認してみる

(3)CreateMonitorProfileを使ってみる

(4)GammaCheaterを使ってみる

Blueな気分

いわゆる自己満足アマチュア的・そして"禁断の"カラーマッチング

カラーマッチング。
ああ、難しき色の道。

(1)はじめに

ひとくちに「カラーマッチング」と言ってもいろいろあります。とりあえず、アマチュアレベルでの最終出力形態であろう、プリントアウトしたものが、いかに目的の、自分の意図した色になるか、そしてそのような色で出力されるイメージをいかに簡単に得るか、そのためにどのように設定すればいいのか、それを自分なりに探ってみました。

まずはおことわり。ここでのコンセプトは次の点。

1.結果オーライ。
2.自分さえ良ければ良い。
3.最終的には、楽したい。

1.は、まずは、とにかく、インチキであっても、手法として間違いであっても、最終的に望みの色が得られればいいという事。そのためには本来なら正確に調整しておくべき部分を調整せず、または意図的に狂わせたままという事もあります。
2.は、あくまでもアマチュアレベルでの、しかも「僕の環境」での事。これと同じ手法で実践したとしても同じ結果が得られるとは限りません。そもそも環境が違いますから。
3.は、…そもそもヒマと金が無限にあれば、カラーマッチングなんて不要。微調整してプリントして…を何度でも繰り返せばいいのですから。それを避けたい、という思惑です。

(2)コンセプト…理想と現実

MacintoshにはColorSyncという、システムレベルでのカラーマッチングシステムが準備されているため、比較的簡単にカラーマッチングが可能(のはず)です。しかし、どうもそれらはある特定下の条件でうまくいくのか、自分が普段に使っている環境下でばっちりと色が合ってくれるかというとそういうわけではありません(つまりこれは「自分の環境」というのが「いい加減」ということ)。プロならば、まずは環境をきちんと設定するなどの準備をすることでしょう。しかし…

正確なカラーマッチングには、まず「周辺の光」から重要になります。そしてこれは標準的には、D50(5000K)に合わせることになっているようです。しかし、まず、現実的に、一般ユーザーがパソコンを置いている部屋の照明の色温度を調節する機構は無く、しかも日本の居間では例えば蛍光灯など、5000Kより高めの色温度の照明を使うのが一般的です。ここにまず理想と現実のギャップがあります。できれば、ごく普通に暮らす環境下でパソコンを使いたい。

そこで目標として、「普通の生活環境」を基準としてのカラーマッチングを目指しました。もちろん無理があるので、完璧に合わせることは不可能です。でも、それなりに納得できる結果くらいは欲しいじゃないですか。

で、自分がパソコンを使っている環境。…蛍光灯を照明としたリビングルーム。色温度を測った事はないけれど、間違い無く5000Kより高いでしょう。

というわけで、コンセプトを違った角度から上げておきます。

1.普段に生活する環境において、できるだけ自然なカラーマッチングを目標とする。
2.が、完璧を追求するものではない。
3.最終的には、美しいプリントを楽に得られればいい。

こんなとこでしょうか。

(3)環境・文献・ツール

まず、本サイトにて紹介している方法は以下の環境にて実施したものです。

使用プリンタ: EPSON PM-800
使用用紙: EPSON純正 PM写真用紙
PC本体: Apple PowerMacintosh MT300
OS: MacOS 9.1, 9.2

PC本体については最近のMacであれば問題ないでしょう。OS-Xもプロファイルのフォーマット自体は変わらないので同じように摘要できると思われますが、使用しているツールのほとんどがClassicアプリなので、結局Classic環境でいじることになります。は、OS-Xについては未確認ですが、プロファイルのフォーマット自体は変わらないはずなので同じように適用できるとは思われます。
プリンタはColorSync対応であれば同じ手法が使えると思いますが、実際に手を加えるファイルがどれかを探す必要があります。
モニターは何でも構わないでしょう。

また、本ページで紹介している方法を実施するにあたり、以下の文献が大変参考になりました。カラーマネジメントについて詳しく書かれている数少ない貴重な文献です。

カラーマネジメント!
著者: 笠井 享
発行: IDGコミュニケーションズ
ISBN4-87280-336-1

ここで使用しているソフトは以下のとおりです。

ColorSync Profile Inspector
著作: Apple
料金: ?
機能: ColorSyncプロファイル内に保存されている内容をすべて確認することができる。
入手方法: 文献「カラーマネジメント」付属CD内に収録。
AppleのFTPサイト内にあり。
CreateMonitorProf

著作: Apple
料金: ?
機能: 数値を入力してモニタープロファイルを作成する。
入手方法: 文献「カラーマネジメント」付属CD内に収録(注)。
AppleのFTPサイト内にあり。
SyncCheer
著作: 田村修 氏
料金: ?
機能: ColorSyncプロファイル内に保存されている内容を編集することができる。
入手方法: 文献「カラーマネジメント」付属CD内に収録
GammaCheater
作成中 著作: 僕(^_^;)
料金: Free
機能: モニタープロファイル内のガンマ値を変更することができる。
入手方法: 本サイトにて公開予定

ColorSync Profile Inspectorと、CreateMonitorProfileは、AppleのFTPサイトのデベロッパー関連のディレクトリ内にて公開されているデベロップメントキットの中にあります。例えば以下の中です(バージョンアップとともに変更される可能性があります)。

ftp://ftp.apple.com/developer/Development_Kits/ColorSync_3.0.3_Mac_SDK/

注)CreateMonitorProfileについては、文献「カラーマネジメント!」に付属のものには不具合があるようなので、もし使用するのであれば上記AppleのFTPサイトよりデベロップメントキットを入手することをお勧めします。

また、ここでは使用例は紹介していませんが、SyncCheerが入手不能であれば、例えばBen Friffin氏の「Profile Editor」も使えるのではないかと思います。一応、紹介のみ。他にも探せば様々なプロファイルエディタが存在するものと思われます。
→本ソフトは商品となったようです。

Profile Editor
著作: Ben Friffin
料金: 下記サイト参照
機能: プロファイル内のあらゆるデータを編集できる。
入手方法: 例えば…http://www.chromix.com/

おことわり

ここで紹介している方法は単に個人の趣味の範囲で行っていることです。その目的は「自由な環境においてできるだけ簡単なカラーマッチングを得ること」であり、決して正しく厳密なカラーマッチングの手法を説明するものではありません。というわけで、ここに書いてある内容が正しいカラーマッチング技法だとは思わないでください。
ここの内容や、自作ソフトに関する問い合わせは構いませんが、私は決してカラーマッチングに関して詳しいわけではありません。例えばColorSyncプロファイルに対する質問などをされても、まず答えられないと思います。

著作権とか

非常に重要な問題です。ここで問題になるのは、プリンターメーカーが作成したプロファイルのデータに手を加えるというプロセスです。言うまでもなくオリジナルのプリンタプロファイルは各プリンタメーカーの著作物です。というわけで、それに手を加えたプロファイルはここで公開しません。また、一般的に「逆アセンブル等で人間が読み取り可能な形にしてはならない」という制限があります。というわけで、メーカーから提供されているプロファイルを、例えばColorSync Profile Inspector等で確認した内容をここに載せること(読み取り可能な形にすること)は避けています。


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